株式会社のIR情報の重大な魅力

IR情報は企業にとって大切な広報活動のひとつとなっています。インベスターズリレーションという名前の頭文字からできた言葉ですが、単に訳すと投資家との関係です。アメリカから始まったこのシステムは、会社は株主様のものですという考え方からきております。上場している株式会社は、半期決算、通年の決算報告を行っていれば問題ありませんでした。しかし、半年ごとでしか公表されない企業の財務状況は、投資家にとっては見えない箱のようなもので、開けてみたら、経営状況、財務状況が悪化していたなんてことになりかねません。そうなると、株価は急落して、投資家の場合配当金はもとより、株価の急落により大きな損害をこうむることになります。そうなると、アメリカであったような株主損害賠償請求で多大な賠償金を支払うことになります。そんなケースにならないためにも、企業は株主などの投資家に対して、逐次、経営状況、財務状況を公表していく必要があります。

安定した株主になってもらうための目的

株価によって、企業の価値が大きく左右されます。昔では、株式の持合が多く、グループ企業はもちろんですが、取引先の株価を持ち合ったり、融資してもらった銀行に株を持ってもらっていました。そのような持合では、株価が下がっても売りに出されることはほとんどなく、安定した株主としでした。そのため、企業も安心していました。しかし、株主の持ち合いが企業間で少なくなってくると、市場に株があふれるようになります。すると、株が買われることが増えて、知らぬ間に数10パーセントの株をライバル企業にもたれると、株主総会での重要事項はもとより、会社をのっとられてしまうことにもなりかねません。市場の株を一般の投資家に購入してもらい、長期間安定して保持してもらうには、企業の経営状況、財務情報を正しく、定期的に報告する必要があります。

株主以外へ発信する情報とその価値

IRは株主に対する情報ですが、その内容は経営状況、財務状況、今後の展望、収益の予測などを投資家に報告します。機関投資家に対しては説明会を開催したりして、質疑応答の時間がありますが、一般投資家に対しては、ホームページで情報を公開したりします。近年は財務体質、経営状況だけでなく、環境問題に対しても投資家へ報告したりしています。これは、投資家だけでなく、一般の市民に対しての企業アピールなのです。投資家だけでなく、広く市民に対して企業のアピール、広告を行っているのが近年のIR活動ともいえます。企業もその位置付けで行っており、株主というと、総務部が対応したりしますが、広告という側面から、広告を行う部門が行っている会社も多くなっています。それだけ、広告効果の高い活動のひとつなのです。